観光庁から定期的に発表されている「訪日外国人消費動向調査」の2015年版が発表されました。昨年のデータからは、訪日人数1位だった中国を韓国が追い抜くなど、世界経済が垣間見える一面も。そんな見応えのあるデータをもとに、2010年からの6年分、さらに都道府県別に見ることができるインタラクティブ・インフォグラフィックを作りました。
あなたの県を訪れる外国人は?インタラクティブ・インフォグラフィックで見る、訪日外国人データ
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全国的にはやはり、韓国、中国、台湾などアジア圏からの訪日が多いようです。ここ数年「爆買い」の印象が強い中国人観光客ですが2014年以外は韓国や台湾からの訪日が上回っているのは、意外な結果と言えるでしょう。それでは都道府県別のデータの中から、いくつか興味深い結果をご紹介します。
石川県
2015年3月に開業した「北陸新幹線」の影響を受けたのが石川県です。2014年、石川県への外国人の主な来訪目的は「商談等その他ビジネス」でしたが、2015年は78.2%が「観光・レジャー」という結果が出ています。新幹線開通によるアクセスのしやすさから、外国人観光客の注目を集めたのではと想像されます。同じく富山県も、「観光・レジャー」が37.8%(2014年)から79.2%(2015年)と伸びており、これも北陸新幹線の影響と思われます。
福岡県
博多~釜山間の高速船が運行している影響からか、韓国からの訪日が圧倒的多数を占めています。その割合は年々増加しており、2015年は8割近くを韓国からの来訪という結果が出ています。
広島県
平和祈念資料館や原爆ドームなど、世界から関心を集めるスポットが多く、あらゆる国から観光客が訪れています。アメリカからの訪日人数が多いことからも、戦争の歴史に対する興味と関心を伺うことができます。
島根県
2014年の主な来訪目的1位が「国際会議」という結果が印象的です。これは2014年11月に開催された国際会議「ISSS-7」(第7回表面科学国際シンポジウム)の影響と見られます。あまり耳慣れない国際会議ですが、年間集計結果を左右するほど多くの外国人が来訪者したことが伺えます。
このように訪日外国人の動向は、交通事情や国際的なイベント等が大きく関わる傾向にあります。2016年は、北海道新幹線開業やG7伊勢志摩サミットの開催が影響を及ぼす可能性も。都道府県別×各年度毎に、TwitterまたはFacebookでシェアすることもできるので、あなたの気になる県の結果をぜひチェックしてみてください。