2020年より本格稼働した当社のマーケティング支援サービス「Custella」では、三井住友カードが保有する膨大なキャッシュレスデータを統計化(※)して活用しており、顧客属性データや、顧客行動ごとに集計した購買実績データなど、多様な切り口から集計・可視化することができます。約2,000万人のカード会員数を誇る当社ならではの画期的な分析サービスは、インバウンド需要や企業の皆様のマーケティングにおけるさまざまな課題解決を支援していくことを目指しています。
とはいえ、無形サービスであるがゆえその内容を伝えにくい状況でした。そこでサービス認知の向上とさらなる顧客獲得を目指すことになり「これまでの営業チャネルに加え、受動的な流入口を作ることも必要だ」と考え、オウンドメディアの立て直しが不可欠だと思いました。
しかし、もともとあったサービスLPは、1ページ構成で情報が少なく、イラスト中心の機能説明にとどまっていました。そこで、サービスLPを改修し、わかりやすく伝えるものを目指すことにしたのです。
(※)「Custella」にて活用しているデータは、個人および加盟店名が特定されないよう統計処理が施されています。
LP改修の依頼先を検討するにあたって、エコンテさんにお声がけしたのは、すでに当社のサービスサイトの制作を手掛けていた実績があったからです。しかし、正直、その提案内容には驚かされましたね。単なるLPリニューアルではなく、トータルソリューションでBtoBマーケティング戦略を提案してくれましたから。
具体的には、サービスLPと動画のリニューアルに加え、サービス別のページや導入事例などのコンテンツ、リード獲得に繋げるためのサービス資料やセミナー情報の拡充、さらには、集客のための検索広告、SNS広告、認知向上のためのYouTube広告やタクシーサイネージ広告などの各種プロモーション、そして、その後のサイト運用まで、トータルな戦略設計をしていただきました。
エコンテさんは私が成し得たいことを根底から理解し、本質を捉えた提案をしてくれたのです。LPという“点”のみの提案にとどまらず、全体のストーリーまで描き、今後のBtoBマーケティング戦略の青写真を見せてくれた。そこが刺さりましたね!
もちろん、制作物のクオリティの高さや対応スピードの速さにも非常に満足できると思いましたし、予算が限られている中、十分そこに収まる価格を提示してくれた。「これはもう、素直にエコンテさんと一緒にやりたい」と思えました。
正直、私はかなりこだわりが強く、妥協を許さないタイプなので、パートナーとなる制作会社さんについては「どこまで自分の想いに応えてくれるのか」が非常に大事だと思っています。エコンテさんは制作過程の中でも、私の「ああしてほしい」「こうしたい」という想いに、逐一応えてくれたと感じます。
サイトのイメージカラーを決める際にも、ブランドイメージの調査をした上で、サイトのトンマナを決めるムードボードという手法で、デザインの方向性をすり合わせてくれました。提案の根拠をデータ化してマトリクスで見せてくれるので、とてもコミュニケーションがしやすかった。また、イラストやデザインなどについても、こちらの意図をスピーディに理解してくれますし、修正にもすぐ対応してくれて、イメージ通りのものが出来上がってくるんですよ。例えば、各種サービスの説明に対し、その効果を一言で表すテキストを点線でつなぐなど、デザイン性とわかりやすさを両立させるために、細かい部分まで工夫を凝らしてくれたと感じます。
また、エコンテの窓口である戸辺さんのプロジェクト管理が完璧で、すごく助かりました。週に一度、制作チームとオンラインミーティングを実施していましたが、私が「こうしたい」と伝えると、瞬時にその意図を察し、その場でメンバーにどう進めるのかを的確に指示してくれるんです。金融系のビジネスは複雑な構造であるため、理解が足りず、こちらの意図を制作物に落とし込めないケースもよくありますが、エコンテさんは違った。こちらのビジネスを深く理解しようとする姿勢があり、かつ、その場で納得がいくまでコミュニケーションができる。表現したいことをちゃんと理解してもらえるので、本当に信頼できると思いました。
実は、当時の私は、プレーヤーでもあったので商談の隙間時間にこのプロジェクトを進めるというハードな状況もありました。ですから、限られた打ち合わせ時間の中でこちらの想いや考えを汲み取り、サクサクと進めてもらえたことも非常にありがたかったですね。私たちがやるべきことについても、「いつまでに何を打ち返せばいいのか」を常に提示してくれましたし、こちらの都合でスケジュールが後ろ倒しになっても、納期に間に合うように調整してくれました。
わずか3ヵ月という短い期間で、新しいサービスサイトをローンチできたのは、エコンテさんがしっかりと伴走してくれたおかげだと思います。
今回のプロジェクトでは、サービスLPリニューアルと動画制作からスタートし、その後は、年度のマーケティング方針や予算を伝え、各種施策に取り組む見通しを一緒に立てていきました。ローンチ後のメディア戦略やコンテンツの拡充なども、こちらの予算感や試してみたいことに合わせて実施してもらっています。
例えば、見込み客に向けたホワイトペーパーの制作については、こちらの体制上、対応できる時間が取れないと感じたので、顧客様への提案書を作成し直す形でサービス資料をダウンロード資料として制作してもらいました。また、事例紹介の記事はすでに他社メディアにて制作・掲載を実施していましたが、自社のサービスサイトにも掲載できるようにしてくれましたね。常にこちらの状況や方針に合わせ、柔軟な対応をしてくれたと感じます。
また、動画の制作過程でこちらのクリエイティブ・イメージとギャップがあるものが上がってきたこともありました。しかし、言いづらいことも言える信頼関係ができていると感じたので、率直に変更したい点について考えを伝えた結果、すぐにテコ入れする方向となったのです。すぐにストーリー案を紙芝居形式で作成してくれて安心できましたし、結果、イメージ通りの仕上がりで納期に間に合わせてもらえました。徹底的にコミュニケーションできて、こちらの「こうしたい」という想いにフルコミットで応えてくれるエコンテさんだからこそ、時間のない中でも納得できるものを作り上げることができたのだと思います。
エコンテさんを一言で表現すると「誠実」ですね。これまでのプロセスの中で、本当に信頼できることを実感し、一気通貫で伴走してもらうパートナーとして選んで良かったと思っています。
サービスLPのリニューアル後は、圧倒的に問い合わせの件数が増えましたね。サイトの問い合わせ経由で挙げた成果、リニューアルの前年から大きく数字を伸ばすことができました。
また、大手企業や官公庁、地方自治体などの方々にお問い合わせをいただくケースが非常に増えたことも大きな変化だと感じます。もちろん、「Custella」の認知度が高まっていることがその要因ですが、これは、日々の営業活動による成果に加え、サービスLPによるものも大きいのではないかと思っています。
問い合わせをされる方は、まず「インバウンドデータ」などで検索した結果、サービスサイトにやってくるわけです。つまり、サイトを見た際に、サービス特性や効果・成果などを直感的に理解していただけない場合は、問い合わせるところまで行かないだろう、と思っています。サービスの理解がしやすくなった結果、リードの質が向上し、問い合わせ経由での受注率が非常に高まったと感じます。
社内的にも好評で、「サービスサイトの内容が充実したことで、お客様への説明もしやすくなった」という声をたくさんもらっています。「Custella」は各種サービスを理解した上で、クライアント様に向けてどのようなことに役立てられるのかを端的かつわかりやすく言語化しなくてはなりません。しかし、エコンテさんがそこを紐解き、ビジュアルとテキストで構造をしっかり表現してくれたので、社内外問わず、サービス全体への理解度が高まっていると感じます。
私自身、営業提案の際には、抽象度を上げる部分と具体を語る部分を使い分けることが非常に重要だと考えています。
「Custella」はデータ分析サービスとして表現していますが、非常に抽象度が高いのです。購買データで顧客分析をすることは抽象的に語り、それ以降は、何ができるのかについて具体的に目線合わせをする。そこがクライアントニーズの本質につながるのだと思います。
それをエコンテさんに理解してもらった上で、サービスサイト上にどういうキーワードを散りばめるかを一緒に考えていけたことは、非常に大きかったと思います。
エコンテさんは単なる制作会社ではなく、総合プロデュース業を手掛けていると思っています。それまで経験したことがない領域だったとしても、こちらが「こうしたい、これをやってみたい」と要望すれば、「じゃあ、実現する方法を探してみます!」と答えてくれて、結果、どうにかしてくれるんですよね。
現在はデジタルな制作領域のみでお付き合いしていますが、今後は、デジタル・アナログ問わず、いろんなことでご一緒してみたいです。例えば、「リアルイベントの展示ブースをデザインしてほしい」という要望を出しても、どうにか実現してくれるでしょうし、こちらが満足するカッコいいものを作ってくれるだろうと思っています。
やりたいことに対して強い想いがある方にとって、エコンテさんはとても素晴らしいパートナーになってくれるはずです。「こうしたい」というこだわりに、どこまでも誠実に付き合ってくれると思います。