弊社では、経理業務を自動化するシステムを開発・運営しています。
弊社が提供している「invox受取請求書」は、PDFなど電子化された請求書をデータで受領する場合は自動取り込み、紙で受け取る場合はスキャンするだけ。取引先からどんな形式の請求書が届いても、99.9%正確に振込データや仕訳データ、請求データを生成し、受取請求書の支払・計上に必要な経理の入力作業を自動化するサービスです。おかげさまで、2022年度の請求書受取サービスの導入社数では、No.1もいただきました(※)。
併せて、インボイス制度や電子帳簿保存法の改正など法改正が立て続けに行われたので、これらの改正に対応できる「invox発行請求書」や「invox電子帳簿保存」というサービスも提供しています。
※ 株式会社富士キメラ総研『2023 SX/GXによって実現するサステナビリティ/ESG支援関連市場の現状と将来展望』(2023年8月8日発刊)<2022年度・数量>
請求書受取サービス市場は、2019年頃から大企業やスタートアップの参入が相次ぎ、 直近は2023年10月に導入されたインボイス制度への対応、2023年12月に宥恕(ゆうじょ)措置が終了する電子帳簿保存法への対応のために新規で導入を検討されるお客様が急増しました。類似サービスは、自社サイトのデザインにも力を入れていて、優れた先進的なサービスイメージを打ち出していました。
弊社においては、個人のデザイナーさんにイラストを依頼しながら、サイト自体は私が直接構築するという状態で運営していました。それなりに導入社数は増えてきていましたが、お客様がサービス導入で比較検討をされる際、損をしてしまっているように感じるシーンが多くありました。つまり、お客様側からすると、サイトの見た目がしっかりしていると、きっとサービスもしっかりしているはずという印象に紐づいてしまうんですよね。
やっぱりデザインの力、イメージの力は重要で、いいサービスだったらそれに見合ったデザインにしていきたいと考え、前職でつながりのあったエコンテさんにサイトリニューアルのご相談を差し上げました。
私は前職もそうですが、基本的にはずっとマーケティングという職務に携わってきました。サイト制作に関わる業務も多く、外注する際はいろんな制作会社さんを比較させていただきました。その際もっとも重要視している選定基準は品質です。特にデザイン力が優れていることは絶対になります。エコンテさんは前職でもいくつかサイト制作を依頼していたので、品質面で優れていることは認識していました。
それに、進めやすさという点も私にとっては重要でした。私自身のリソースや諸事情で余裕があまりないスケジュールでお願いすることもありますが、エコンテさんの場合、そこを汲んでいただいたり「こうした方がいいんじゃないですか?」と提案いただいたりしました。そのやり取りのスムーズさやテンポ感が私に非常にマッチしていたことから、invoxのサービスサイト、コーポレートサイトのリニューアルもお願いしました。
制作を進めるにあたっては、こちらから制作の背景や目的、内容のオリエンテーションを行った後、エコンテさんからブランドイメージ調査と、ムードボードの提案をいただきました。
ブランドイメージ調査の分析結果で導き出されたデザイントーンをムードボードで視覚的に定義付けすることで、デザインの方向性の足並みを揃えることができました。
※ブランドイメージ調査を元にムードボードを提案し、サイトのトンマナを定義
ムードボードには、こういうキーワードのサービスだから、こういったカラーや書体を使ってデザインしていくみたいなことが紐付けられていました。いきなりデザインが出てくるよりも、理論立てて考えられていて、弊社としてはこんなデザインが出てきそうだっていうイメージがつかめたので非常に良かったです。
また、今後リリースを予定しているサービスについても、イメージできるムードボードだったことも印象的でした。弊社のサービスはこういうイメージであったり、どんなお客様に届けたいのか、あらためて言語化する機会になり、会社の現状や将来を考えるきっかけにもなりました。
ある程度ムードボードでイメージがつかめていたこともあって、あがってきたデザインを見て、全然イメージと違うとか、全般的にやり直してくださいみたいなことはなかったですね。むしろ、invoxのイメージをうまく具現化していただいたと感じています。
invoxのサービスを利用いただく経理の方って女性が多いので、ちょっと女性向けの印象にしたかった点や、お客様が求めているニーズに対しての弊社の対応方針であったり、他社と比べて特徴的だと思っている親しみやすさを形にしていただきました。この辺は非常にデザインの力が大きいと感じる次第です。
デザイン要素に含まれますが、イラストにしても、私からシーンや登場人物の表情のイメージはお伝えしますが、それだけでもかなり調整が難しいと思います。それを、ひとつのイラストにどこまで情報を入れるか、文字では伝わりにくいことをどこまで可視化するかなど、エコンテさんがわかりやすく言語化してくれて、イラストを描かれる方も、どのように修正すれば良いか明確だったと思います。
サイトをリニューアルしたから問い合わせが増えたとか、売り上げがアップしたとか、数字に直接どのように反映されているかは見えづらいですが、社内からは全般的に好評でした。これで、ちゃんと自信を持ってサービスを進められる、類似サービスと遜色なく戦えるようになった!という印象が社内で広がっていったのは良かったと思います。
実際、リニューアルサイトをリリースしてから、デザイン性に優れたサイトを紹介するようなサイトに取り上げていただくことが複数回あり、デザイン的に優れているものを制作いただいたことを再確認しました。
エコンテさんには、サービスサイトやコーポレートサイトのリニューアル以外に、弊社が取り組んでいる「One by One インボイス」という取り組みを紹介するサイトも制作いただきました。
「One by One インボイス」とは、請求書サービスを提供する企業が、 事業を通じて子どもに関するさまざまな課題の解決に取り組むNPOの方々へ寄付を行う活動です。背景には、弊社の多くの従業員が子育て中のため、自分ごととして子どもたちが生きる未来を少しでも明るいものにしたいという想いがありました。
主催企業として、事業を通じて子どもたちが安心して明るく生活できる社会の実現を目指していきたいという理念を発信しながら、協賛いただける企業を募るといった目的を持ったサイトを、エコンテさんには優しいトーンでデザインいただきました。
エコンテさんには現在も、新しいサービスラインナップの制作をお願いしていて、他にも依頼を検討している案件があります。リピートさせていただいている理由としては、先にも申し上げた品質や進めやすさというのもありますが、一貫性を持たせたいという理由もあります。
いろんな制作会社さんにお願いすると、ちょっと一貫性を持たせづらくなってくる、若干性格の違う人になってしまう、似てるんだけどちょっと違う性格の人になってしまうみたいなことが発生してくると思います。そこは一貫性を持ったinvoxでありたいので、継続してエコンテさんにお願いしています。
ブランドの認知を高めていくことはすごく大事だと思いますし、そのブランディングをしていくことも大事だと思っています。制作過程でエコンテさんからご提案いただいたムードボードには、そのブランディングの考え方のヒントになるような要素もありました。
今後、弊社ではより一層、invoxの機能を成長させることで、より多くのお客様の経理業務の効率化に取り組むと共に、invoxをご利用いただくなかで蓄積される取引データをご活用いただくことで、お客様の調達の最適化や脱炭素経営の実現にも取り組んでいく予定です。お客様の事業や社会、そして未来が明るくなるサービスを目指していけたらと思っています。
その過程で必要となるブランディングや制作物も発生してくると思いますので、エコンテさんとは今後も一緒に取り組みながら、情報交換などもさせていただきたいです。